a. 見積もりの目的とコストを一致させる
#LeSS本
目的に対して有用であれば、見積もりは「正確」である必要も「精度が高い」必要もありません
見積もり「精度」(実働との差が少ない状態)の最もよくある理由は予測を正確にすることだが、アジャイルの世界では有用と言えない事がある
新たなアイテムが作られるため、 100% の「精度」の見積もりが不可能(そもそも言葉も矛盾している)
顧客に新たな価値を提供するため、新たなアイテムはつくられるべきである
"計画に従うことよりも変化への対応" を重要視する( アジャイルソフトウェア開発宣言)
なぜ見積もりをするのか?
ROI による優先順位付けのため
同じ労力でより高い価値提供をしたいなら、見積もりが必要になる
日付の同期のため
次のようなこととタイミングを合わせたいとき
社内グループ: マーケティングと調整してキャンペーンを打つ
顧客: 通信事業者に新しい機材を提供する場合、彼らも開発のプロジェクトを走らせる必要があるなど
イベント: 展示会など
「リリースの約束」があるときのリスク評価のため
(好ましくないが)スコープとリリース日が既に決まっている場合、見積もりがリスクを知るのに役立つことがある
マーケットの制約や金額固定、スコープ固定のプロジェクトの外注の中でのビックバンリリースの場合の見積もりが担う役割(参考: 8.1.8 ガイド:何よりも顧客との協調を)
利益の確認
現状のリスクと納品のリスクの評価
探求または違いの明確化による学習をするため
見積もりを協働で行うと行うとアイテムの内容理解が深まる
見積もりに納得できない場合、学習機会がある
見積結果ではなく、見積もる行為に意味があることに注意